検査体制と測定設備 〜不良率を極限まで下げるために〜

精密部品の加工では、「寸法どおりに削れたか」だけでなく、その精度を安定して再現できるかが重要です。

特に医療機器や光学機器、産業機械などに使われる部品では、わずかな寸法差や形状のズレが、組立や性能に影響することがあります。

そのため、加工現場では「高精度に削ること」と同じくらい、正しく測り、確認することが欠かせません。

高精度加工は、加工機だけでは完成しません

高性能な工作機械を導入すれば、それだけで高精度な部品ができるわけではありません。

加工中には、

  • 工具の摩耗
  • 材料の個体差
  • 加工熱による変形
  • 固定方法によるわずかなズレ
  • 工程ごとの誤差

など、さまざまな要因が発生します。

そのため重要なのは、「最後に完成品を測る」だけではなく、必要に応じて加工途中でも状態を確認し、次の工程へ進めることです。

加工と測定をセットで考えることが、品質の安定につながります。

測定設備は、確認する項目によって使い分けます

部品の検査では、すべてを一つの測定器で確認するわけではありません。

たとえば、外径や厚み、穴径、深さ、高さ、位置関係など、図面に指定された内容によって測定方法は変わります。

一般的な加工現場では、ノギスやマイクロメータなどの測定工具に加え、形状や要求精度に応じて各種測定設備を使い分けます。

複雑な部品ほど、「どこを、何を使って、どの段階で測るか」を事前に考えておくことが重要です。

不良を減らすには、完成後より途中確認が重要

不良を減らすうえで大切なのは、不具合を最後に発見することではありません。

できるだけ早い段階で異常に気づくことです。

たとえば複数工程がある部品の場合、最初の加工でわずかなズレが発生したまま次の工程へ進むと、完成時には修正できなくなることがあります。

そのため、

加工
↓
測定
↓
必要に応じて補正
↓
次工程

という流れを組むことで、後工程での不良リスクを減らせます。

これは品質面だけでなく、材料や加工時間のロスを抑えるうえでも有効です。

「測れること」まで考えて設計する

意外と見落とされやすいのが、設計した部品を「どのように測定するか」という視点です。

非常に複雑な形状や奥まった部分では、加工そのものはできても、通常の測定方法では確認しにくい場合があります。

そのため、高精度が求められる箇所ほど、

「この公差は本当に必要か」

「完成後に測定できる形状か」

「別の基準面を設定できないか」

といった点も、加工会社と相談しながら決めることで品質管理がしやすくなります。

医療・光学分野で求められる安定した品質

城山精機では、医療産業や光学産業向けの部品加工実績があり、整形インプラントや人工骨、光学関連部品などの加工にも携わってきました。

また、アルミの仕上げ加工では工業用ダイヤモンド工具を使用し、美しい仕上がりと安定した品質を追求しています。

精度が求められる部品では、一度だけ図面どおりに仕上がることよりも、同じ品質を継続してつくれることが重要です。

試作段階から量産時の効率・品質までを見据えて加工方法を考えることが、安定したものづくりにつながります。

品質について気になることは、図面段階から相談を

「この公差は対応できるか」

「量産時にも同じ精度を維持できるか」

「どのような方法で検査するのか」

こうした点は、見積もり段階で確認しておくことをおすすめします。

高精度加工では、加工設備だけでなく、測定方法、検査工程、加工途中の確認まで含めて品質管理を考える必要があります。

城山精機では、アルミ・鉄を中心とした精密加工に取り組み、長年の加工技術と設備を活かして品質の安定を追求しています。